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チームコーチング体験談2
- 会社概要
- 燃料の小売業(BtoB)、従業員数 約80名、東北各地に営業所を持つ。
- チームコーチングの
テーマ - 横の連携強化(本社、各営業所間の情報共有とコミュニケーションの活性化)
営業所長Sさんのインタビュー内容
- 平野
- まず、チームコーチングを実施する前と、実施した後の、チームコーチングに対するイメージがどのように変わったのか、教えていただけますか?
- Sさん
- 最初は、何をするのかすごく不安でした。4回も重ねて何をやっていくのかな、という不安しかなかったです。実際には、1回目から少し打ち解け始めて、いろんな人の話を聞けた。すごく良かったのは、たとえば、他の営業所で、こんな良いことをしていた、そんな良いことをしていたんだって、わかったこと。みんな情報共有すればいいのになって思いました。なので、最初は、チームコーチング4回も本当に何をやるの?という不安な気持ちでしたけど、最終的には、会社が担っている様々な責任、強み、弱み、人材育成も含め、自分たちが何をしていかなければいけないのかを強く理解できました。
- 平野
- やることが明確に・・・。
- Sさん
- そうですね。ただ、やってみて、これを継続できるかできないかは自分たちの責任になるので、チームコーチングはやっていって良かったんですけど、今後、継続して自分たちの力にできるかが大切ですね。
- 平野
- そうですね。最初は不安もあったけど、やってみたら、みんなの情報が聞けて・・・。こういう場じゃないと得られなかった情報みたいなのもありましたか?
- Sさん
- ええ。最初、部長と社長がチームに入ると聞いたときに、何で入るの?言いたいこともあまり言えないんじゃないの?と思ったんですけど、そういうことはなくて、逆に、話ができて良かった。
- 平野
- 最初は気になっていたけど、やってみたら大丈夫だった。
- Sさん
- そうですね。入ってもらって、逆によかった。
- 平野
- 社長の考えも聞ける場にもなったんですね。よかったです。
チームコーチングする前も、会議の場とか、話をする場が多少はあったとは思うんですけど、今回、私がチームコーチとして入って、あのようなディスカッションすることとの違いというのは、具体的にどこだと感じました? - Sさん
- ファシリテーターですかね。今までの会議というのは、ほとんど情報だけを配信して終わり。だから、皆さんから意見を収集したり、発散したりということがなかったかもしれないです。お互いに小さな意見でも言い合うというんじゃなくて、こっちから一方的な報告みたいな感じになっちゃって、みんなと会話をするような会議ではなかった。今回のチームコーチングを通して、今は、皆さんから意見が活発に出るようになりましたので。
- 平野
- そうですか。
- Sさん
- 実は、営業所内の会議が結構、スムーズになりまして・・・。今まで、5時までの予定なのを延長して6時とかまでかかっていた会議が、5時までに終わるようになったんです。
- 平野
- そうなんですか? 何で?
- Sさん
- あれ?何でだ? ファシリテーター、進行役がイメージを持てたからですかね。
- 平野
- そうか、そうか。チームコーチングの中でやっていたことをイメージして、現場での会議もやってみたんですね。それは、すごく良かったです。実践的な効果が出ていて、私も嬉しいです。
- Sさん
- びっくりしています。
- 平野
- では、今回、チームコーチングに参加してみて、ご自身にとってのプラスとかメリットって何ですか。
- Sさん
- いろんなメリットがありました。まず、先ほどもお話ししたように、いろんな人の意見を聞くことによって、こういうこともあったんだねと、いろいろわかったこと。例えば、今まで、私が発していないだけで、部下も逆に、もっと知りたがっていることがわかった。なので、私のほうが積極的に情報を配信していかないと部下のほうには伝わらないのかなと。また、今回、他拠点の意見や取り組みを聞きましたが、せっかく良いことをしているのに知らなくて・・・。それを、社員にもっと情報配信して、みんなで共有できればなという思いが強くなりました。
- 平野
- 体験を通して、その大事さみたいなのを感じたというところですね。
- Sさん
- そうですね。
- 平野
- ありがとうございました。
営業所 所長代理Gさんのインタビュー内容
- 平野
- チームコーチングを実施してみて、チームコーチングのもたらしたメリットって何ですか? Gさん自身に対してでもいいですし会社に対してでもいいです。どんなメリットがあったと思います?
- Gさん
- 個人的には、自分自身も会社も、少し客観的に見られたことかなと思いますね。
今回「会社をどうして良くしていかなきゃいけないのか」から始まって、「働いている社員の幸せが大事」という意見があったんです。【社員の幸せ】というのは、私個人の幸せ含まれるので、自分自身を本当に客観的に見た時、「では、この会社や自分は本当にこのままでいいのかな?」とか、広い視野で考えるようになりましたね。 - 平野
- ちょっと客観的に自分を見て、広い視野で物ごとを捉えられるようになったことですね。
- Gさん
- はい。さらに、自分の年齢、経歴、役職を考えた時、この人は今後どんな事がどこまでできるのかなと、ちょっと客観的に考えることができました。
- 平野
- それって、チームコーチングの中のどの要素が、Gさんの客観性を引き出したんですかね?
- Gさん
- チームコーチングの中で、「会社ってどうあるべき?」、「社員の生活を守ることも大事だよね」、「社員の人生を豊かにする」とか、いろんな話が出てきたと思うんです。だけど、やっぱり生きていく上で働かなくてはいけない。けど、今の時代は昔と違って考え方や働き方も自由になってきて、幸せの価値観「会社は、社員の幸福度が高い方が成長する」。と考えた時、仕事もプライベートも含めて自分のやりたいこと、目指すものって何だろうと考える良い機会でした。
- 平野
- なるほど。自分がどういう方向を目指したいかって・・・。
では次に、これまでも会社で様々な会議をしていると思うんですが、今回、私がチームコーチとして入ってディスカッションしてみて、普段の会議との違いは、どういうところにありましたか。 - Gさん
- 普段の会議は、やっぱり、みんなが当事者なので、熱くなり過ぎて、意見をまとめる人がいなくなる時があるんですよ。今回は、ファシリテーターがいて、発散させた意見を集約していただいたので、「いろんな意見を言っていいんだよ」という場になっていたので、そこがすごく良かったなと思いますね。
- 平野
- まとまりやすくなったということ?
- Gさん
- 【意見が出やすくなった】のと、【まとまりやすくなった】。
今までは、「これを言っちゃ駄目なのかな?」って出てこなかった意見もあったと思うんです。今回は平野先生にそのような意見を拾ったり、吸い上げていただけたと思います。 - 平野
- なるほど。普段だと気にしながら話ししちゃうわけなんですね。
- Gさん
- たぶんそうだと思いますね。これを言ったら長くなるなとか。今日はここからここまで、あとは次回ねと、どこかで妥協しちゃったり。でも、意見が違うのは、各自が本気で考えた答えだと思うので、たまには本気でぶつかることも必要だと思いました。
- 平野
- なるほどね。
ありがとうございました。インタビューは以上です。お疲れ様でございました。
営業所 所長代理Kさんのインタビュー内容
- 平野
- まずは、チームコーチングがスタートする2週間前に、私が、これに似たような形で個人面談をしましたが、あのときに思っていたチームコーチングのイメージとか感覚が、今、実施してみてどう変わったかを教えてもらっていいですか。
- Kさん
- 全然、わからなかったですから、不安しかなかったですよね。不安しかなかったんですけど、チームコーチングのメンバーに選んでもらって、実際やってみて、全員の意識が変わってきたなというのがあります。意識が変わってくると、会社での日頃の取り組みがまずは変わってきまして、それが変わってくると、やっぱり会社としてはいい方向に、上向きになってくると思うので、今回のチームコーチングというのは、会社にとってはすごくプラスだったのではないかなと。
- 平野
- 最初は不安で、実際に参加してみてどうでした? その不安感は、だんだん解消されていったんですか?
- Kさん
- 解消されましたね。1回目から、いい雰囲気で進んでいったので。
- 平野
- そんなに苦しいものじゃなかった?
- Kさん
- なかったですね。実は、最悪な状態を想像して挑んだので。
- 平野
- 最悪な状態?
- Kさん
- 会社のために何もできてませんよ・・・と。突きつけられるようなものなのかなと思ったりもしてたので(笑)。
- 平野
- さっき意識が変わったとおっしゃっていましたけど、チームコーチングの時間のどんな要素が自分の意識を変えるところにつながったと思います?
- Kさん
- まず、会社の問題点を、私の思っている以上に、メンバーでたくさん出しあって、いろんな問題点がわかった。こういった面も問題だね、これじゃ駄目だなって思ったのがあります。それに対して、自分も何かしなきゃいけないなと思ったのも意識が変わったことかな。営業所に戻って、じゃあ、私は何をしなきゃいけないんだろうかと、考え始めたことが1つの変化だったのかなと思います。
- 平野
- なるほど。皆さんで問題点を出し合って、自分が思っていること以上に皆さんが考えているなというのも分かったり・・・。
- Kさん
- そう。みんなの話を聞いて、なるほどな・・・と。私以上に、皆さんの意識が高くて、なるほどなというのが本当に多かったと思います。特に、チームメンバーは、自分より上の役職の人たちが多かったので、そういう人たちがどう考えているのか、それが知れたのがよかったですね。
- 平野
- いつも話しているよりも、より深くたくさん話ができたということですよね。
- Kさん
- そうですね。
- 平野
- いいですね。Kさんは、今回、若手のほうの部類で参加をしましたが、社長も含め、上の方々がいる中で意見を言うということは、どんなふうに感じました?
- Kさん
- 最初は、やはりちょっと言いづらいというか・・・。月一回、全体会議があるんですけど、出席するのは営業所からは所長1人なんですよ。所長が出られないときだけ、代理の私が。全体会議にいつも出る人であれば、ある程度、普通に話したりするんでしょうけれども、出ない人からすると、年1回の新年会でしか顔を合わせない、ってことにもなるので。
- 平野
- そんな中で、今回入って、最初は意見を言いにくかったですか?
- Kさん
- 今まで話をするような人たちじゃないので・・・。でも、今回、そういう中に入れてもらったので、2回目以降からは、自分も会社の一員として頑張ってどんどん話していこうという意識が出てきて、そういった意識を持って取り組めたのも変化ですね。
- 平野
- いいですね。じゃ、チームコーチングを経て、今だったら、発言することに対する抵抗というのは、少し減りましたか?
- Kさん
- それは、以前よりはないですね。以前は、黙っていてやり過ごせればそれでいいやという気持ちもありましたが、今は、やっぱり自分も参加して、会社をちょっとでもよくするために議論が前に進んでいければという考えを持って、必ず発言しようと思っています。それが、営業所でも当然、所内会議があるんですけど、よく話すようになってきましたね。
- 平野
- そうですか。私も嬉しいです。ありがとうございます。